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目・耳・口|愛でて、味わって。全国の逸品たち

暑い日にツルっと食べたい カボスが香る別府の冷麺

冷麺

別府で昭和20年代から愛され続けている別府冷。市内の専門店、一休の泪はミシュランにも選ばれた実力店で、昔ながらの押し出し製法で麺を毎日製造している。麺はもっちりとしたコシがあり喉ごし滑らか。枕崎のカツオや羅臼昆布、牛骨からだしを取った澄んだ味わいながらもコク深いスープと相性抜群だ。特製のかぼすこしょうを加えると爽やかな香りと辛味が重なってまた違った味に変化し、最後まで飽きずに飲み干せる。竹籠入りの『別府冷ギフト4食セット』(3240円)は自宅で本場の味を再現でき、暑い時期でも食がすすむ逸品だ。 

別府冷麺専門店一休の泪 
大分県別府市石垣西10-5-7ウエスティンやまなみビル1F 
☎︎0977-25-3118

海のご馳走の贅沢な共演 無添加うに&いくらのセット

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昭和29年の創業以来、築地市場を中心にうにを届ける老舗卸自慢の『うに・いくらセット』(各150グラム、10,800円)。うにはミョウバンと呼ばれる添加物で形を保つのが一般的だが、本来の風味を損なうとのことで、村上商店では添加物を一切使用しない無添加の生うにを出荷する。新鮮なうにの濃厚で甘みのある味わいと口に広がる旨みは、一流の寿司店や料亭にも愛される品質の高さ。全国から通販で楽しむリピーターも多く、一番人気はうにといくらを同時に楽しめる豪華な組み合わせだ。特製の丼たれも付いているので、極上丼にしても。夏に向けて旬を迎えるうにを存分にご堪能あれ。 

村上商店 
北海道北斗市七重浜1-8-10 
☏0138-48-8313 

日本茶の概念を華麗に覆す 注目のスパークリングティー

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茶処・静岡の老舗が開発した、炭酸入り日本茶『高級SPARKLING TEA 誉-煎茶』(720ミリリットル、オープン価格)。自社茶園で栽培した茶を自社工場で製造する自園自製にこだわり、高品質で新たな日本茶のスタイルを提案。炭酸の心地よい泡と香り高い緑茶が融合し、シャンパンを彷彿とさせる味わいを実現する。和の余韻を残しながら和洋中どんな料理とも相性がよく、ボトル入りで華やかな集まりの場にふさわしい高級感も併せ持つ。テイストは煎茶のほか焙じ茶も。炭酸が入っていないボトル入りの煎茶も用意する。すべて受注生産のため、余裕を持って注文を。

MARUMAGO
静岡県島田市横岡新田373-1 
☏0547-74-0638 

食卓に常備しておきたくなる 京のご飯のお供と万能だし

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添加物に頼らず、食材を見極めながらちりめん山椒や佃煮、惣菜を手がける京都の津乃吉。『朝食わくわくセット』(3280円)は店自慢の四品が揃う詰め合わせだ。蒸したちりめんじゃこをだし醤油に漬けて乾煎りにし、じゃこの旨みが凝縮された山椒じゃこと柚子ちりめん、噛んだ時の香りの高さと立ち昇る辛さがクセになる実山椒佃煮。そして、ちりめん山椒を作る際にできるじゃこだしと何十年も継ぎ足してきた昆布だしに、数種のかつお節を加えた万能なだし醤油がセットになっている。どれも手間のかかった味で、特にご飯党にはたまらない。 

文春マルシェ 
☏0120-636-700

鎚目模様を打って入れる 伝統の技を自宅で体験 

銅器

江戸時代から400年以上にわたって富山の高岡市で育まれてきた伝統的工芸品、高岡銅器。大正五年創業の鋳物メーカー能作が考案した『鎚目(つちめ)キット-タンブラー』(7700円)は、受け継がれてきた高岡銅器の技の一端に触れられる、おうち時間にうってつけの体験キットだ。鎚目とはハンマーで叩いて付ける模様のこと。錫製タンブラーの底面を中心から外側に、側面は下から飲み口に向かって付属のハンマーで一打一打叩いてゆくと、オリジナルの模様となり、唯一無二のタンブラーが完成。錫が百パーセントと柔らかく、力を入れずとも鎚目ができ、年齢問わず楽しめる。 

能作 
富山県高岡市オフィスパーク8-1 
☎︎0766-63-0556

世界からアール・ブリュットの名作が 無料の大型展覧会に集結

3門山幸順

門山幸順《サカナ》2018年頃から 撮影:プラネタフィルム

アール・ブリュットは、専門的な芸術教育を受けていない一般人によるアートのこと。常識にとらわれない表現が注目されている。東京都では巡回するアール・ブリュット展『アンフレームド 創造は無限を羽ばたいてゆく』が開催され、7月17日から9月26日まで東京都渋谷公園通りギャラリーで全作家の作品を展示する予定だ。霊感に導かれてモノクロの線描画を描いたマッジ・ギルや、孫へのプレゼントを作るため百円の接着剤で創作を始めた門山幸順など、アール・ブリュット愛好家に知られる国内外の作家11名の作品が集められた。入場無料。

東京都渋谷公園通りギャラリー 
東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館1F 
☎03-5422-3151


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