短歌|小林理央
金魚すくい
カレンダー埋めて生きてるフリをする思い通りにいかない日々を
どうしようもなく夏になるわたしには何も操れないことを知る
虚無と向きあえる自分になりたくて聴いているのはマカロニえんぴつ
学生でいられる日々を数えてるベタベタしてるカラオケの床
幸せな夢を見たくはない 今が不幸せだと思ってしまう
かき集め生きているんだ日本語を金魚すくいのようにやらかく
鳥になったあの人ならばコロナ禍をどんな素敵に詠うのだろう
続きをみるには
残り
0字
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…