反日種族主義_修正1

ついに韓国の歴史家が決起した! 日韓断絶の元凶「反日種族主義」を追放せよ

対日歴史歪曲の構造的問題を指摘し、韓国でベストセラーとなった『反日種族主義』。11月14日、同書の邦訳版が発売される。歴史の歪曲とプロパガンダはなぜ止まらないのか。著者6名のうち3名が集結し、韓国を蝕む宿痾の正体に迫った!/朱益鍾(李承晩学堂管理理事)×鄭安基(元ソウル大学経済研究所客員研究員)×金容三(「ペン&マイク」大記者李承晩学堂講師)×黒田勝弘(産経新聞ソウル駐在客員論説委員)/訳・柳錫

黒田さん

司会の黒田勝弘・産経新聞ソウル駐在客員論説委員

2019年のキーワードは「反日」

黒田 2019年の日韓関係は、まさに「反日」がキーワードでした。自衛隊機へのレーダー照射、徴用工判決による日本企業の資産差し押さえ、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)破棄、日本製品不買運動など、日本を刺激する行為がこれほど連続した年はかつてないでしょう。

そうした状況の中、韓国で出版された『反日種族主義』は実証的に韓国の近現代史を検証し、反日の奥底に前近代的で呪術的なシャーマニズムに基づく「種族主義」があると指摘し、大きな反響を呼びました。反日批判の本としては異例の、10万部超のベストセラーです。

そこで今日は同書の著者6人のうち3人の先生方にお集まりいただき、反日の本質をわかりやすく語っていただきたく思います。

 直近の事例で言うと、ユニクロのCM騒動が、まさに反日種族主義の典型例ですね。ファッションをめぐる黒人の少女との掛け合いで「昔のことは覚えていないわ」と語る白人のおばあちゃんの英語のセリフが、韓国版では「80年以上前のことを覚えているかって?」という訳になっていたため、これが慰安婦を侮辱しているとして、猛烈なバッシングに晒されました。

私から見て韓国人の半分以上は反日種族主義的な性向を持っていると思います。彼らは日本人や日本企業の行動の揚げ足を取ろうと、常に敏感になっています。

ユニクロ叩きの背景は

黒田 それにしてもあのセリフで慰安婦問題を連想するというのは、オカルト的というか病理的ですよね。

 現在の韓国における反日感情には、2つあると思います。1つは韓国人に漠然とある感情、もう1つは北朝鮮側が長らく「日本を攻撃せよ」という指示を韓国側に働きかけていた点です。

後者は、いわゆる親北左翼である「主体思想派」の中枢にいた元活動家から複数回聞いた話です。1980年代後半以降、韓米日同盟の一角を突き崩すため、北から韓国内の左派集団に「韓日の国民感情をひたすら刺激して仲違いさせよ」という指示が下された。それの影響がいま出ているとみられます。

そうした反日感情を拡大再生産し続けているのがメディアです。現在の韓国大手メディアは左派の言論労組が掌握しています。言論労組の指導部から現場に「日本への攻撃ネタを探せ」という指示が下るのです。ユニクロ叩きも、各社が似たような論調で報道しているのを見ると、そんな背景があるように思います。

チョン・アンギさん

鄭安基氏

 ユニクロのCMは当初、SNS上では全く問題視されていませんでした。ところが、一部の組織化された左派集団によって攻撃の材料にされたのです。日本ではこれが韓国社会全体の反応であるように思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。実際、私はユニクロが好きですし(笑)。日本産ビールの不買運動など、じつに馬鹿げたことで韓国人全体が支持しているわけではありません。

黒田 ユニクロを標的にしたのは親北学生グループです。店の前で非難デモをした女子学生の看板には、朝鮮半島を描いた例の“統一旗マーク”が出ていました。彼らは釜山の日本総領事館にも侵入しています。

 左派のグループは、わざわざ日本のビールが置いてあるコンビニを探し出し、本社に抗議の電話をかけたりSNSで拡散する。猛犬のように群がって攻撃するのです。すると、日本関連の商品を扱う側は委縮してしまい、旅行会社なら日本ツアーも売り出せないというようなことが起こるのです。その結果、日本への旅行客が半減したのだと思います。

なぜ歴史歪曲がまかり通るのか

黒田 韓国の反日で特筆すべきは、特に慰安婦や徴用工の問題で顕著ですが、歴史的事実の歪曲です。なぜ歴史の歪曲がまかり通るのか、多くの日本人は疑問を抱いています。

その問題を論じる前に、まずは先生方が本書で主にどんなテーマを担当されたのか、ご紹介ください。

 私は本書のなかで6つの章を担当しましたが、主に1965年の日本との国交正常化と請求権問題について執筆しました。請求権協定によって韓日両国は財産、債権、債務関係の妥結をし、韓日基本条約で新たに出発したのです。

新しい関係を結んだ以上、過去の事は一段落したわけです。だから、徴用工や慰安婦への補償などは事実上要求することはできない、と本書の中で主張しました。

キム・ヨンサンさん

金容三氏

 私はいかに反日が非科学的な迷信に基づくものであるかを、例えば「風水鉄杭問題」を書きました。

韓国に根強くある迷信のひとつに「日帝は韓国の民族精気を断絶させるため、山に鉄杭を打ち込んだ」というものがあります。もちろん、何の科学的根拠もありません。ところが1990年代、金泳三政権は鉄杭除去を国家事業として大々的に行ったのです。後に詳しく述べますが、私はこれを各地の現場を回って取材し、「親日清算」の名の下に、いかにデタラメな迷信が横行していたかを暴露しました。

韓国社会の「黒い山羊」

 私は日帝時代の「朝鮮人陸軍特別志願兵」についての調査を報告しました。1938年以降、日本政府は朝鮮人の兵力資源化を目的に、朝鮮人の若者たちから志願兵を募りました。これが陸軍特別志願兵です。

従来の韓国の近現代史では、陸軍特別志願兵は「強制動員の被害者」として語られると同時に、「日帝の戦争に加担した反民族行為者」として、非難されてきました。しかし、こうした見方は歴史的事実を極端に単純化し歪曲したものです。

ただ、こうしたことを韓国で言うのは、慰安婦問題に異議を唱えるのと同じく、非常に危険です。

 鄭さんは2015年に高麗大学から追放されましたからね。

 私は東アジアの講義を担当していました。そこで学生たちにこんな話をしたのです――韓国の経済成長過程において、特に日本との関係は重要だった。ところが今の現実をご覧なさい、日本大使館前で毎日デモをしている。皆さんはどう思う? そんな問題ではないはずだ。韓日関係は韓国経済だけでなく東アジア全体の経済発展に関連する重要な問題だ。私たちは慰安婦問題で理性を持つ必要がある――あらましそんな内容でした。

ところが、一部の学生が「慰安婦を侮辱した」と言い出し、デモをしたり、大変な騒ぎになりました。

私は大学を追われ、精神的に非常に厳しい状況に追い込まれました。

慰安婦像

黒田 慰安婦問題は宗教化し聖域化しているんですね。

 私はもともと学位論文のテーマが日本の戦時経済に関する研究だったため、この分野には自信があります。すると、陸軍特別志願兵は1万6,500人の募集に80万人の応募があったことがわかってきました。じつに50倍近い狭き門です。これは何を意味するのか? 私は一次資料を探し、読み込む作業を続けました。

すると、目を剥くような事実が次々に出てきました。陸軍特別志願兵の多くは中農層出身で、農村社会の身分差別からの脱出と立身出世を目指して、みずから応募したのです。けっして強制的に動員されたのではありません。また、彼らは戦場で勇猛に闘い、他の部隊に比べて比較的低い戦死率でした。

そして解放後は、朝鮮戦争の第一線で抜群の戦績を上げたのです。その後、彼らの中には陸軍参謀総長をはじめ合同参謀議長などを務めた人も少なくなかった。彼らは「反民族行為者」などではなく、大韓民国の自由と人権を守るため犠牲と献身をいとわなかった、正真正銘の愛国者でした。

逆説的に言うなら、彼らは植民地時代に実体をなくした民族に反逆し、日本と天皇に忠誠を誓ったからこそ、解放後は新たな祖国・大韓民国のために尽忠報国できたのです。

しかし彼らは、韓国社会の「黒い山羊」――つまり忘却されなければならない存在でした。絶えず日本を攻撃することでしかアイデンティティを保持できない人々にとって、都合が悪い存在だったのです。

私は文献を前に「これは韓国近現代史における独自の研究になる」と確信しました。

若い世代が反日化する理由

黒田 本書は慰安婦問題について詳述していますね。戦後40年以上、韓国人は慰安婦に対して何ら関心を持たなかったのに、90年代以降、全国民的な関心事となり、いまや日本では韓国といえばイコール慰安婦問題ですよ。世代が変わり過去が遠くなれば反日感情は弱くなるはずなのに、逆に事実を知らない若者たちが批判している。

チュ・イクチュンさん

朱益鍾氏

 70年代まで慰安婦の実情を知る人々が生きていた頃は、韓国人は慰安婦を植民地支配の被害者として認知していませんでした。米軍相手の慰安婦と同じイメージでした。

ところが90年代以降、旧世代がいなくなった後に、架空の新たな「記憶」が作られ、慰安婦問題が登場したのです。とりわけ「妓生観光」を批判してきた勢力が、「性搾取」という文脈で慰安婦に目を向け、さらには慰安婦と工場労働の「挺身隊」を混同したことで、「20万人の性奴隷」といった虚像がつくられました。同時期に、左派たちは大韓民国を建てた人々を「親日派」と罵倒するような活動も本格化します。歴史を新たに書き換えようという彼らの意図が、一方では親日派清算運動として現れ、他方では慰安婦問題として現れたのではないでしょうか。

 そもそも、根底にあるのは韓国の反日教育ではないでしょうか。私も反日教育を受けて育ちましたが、日本の現実を知ったときの驚きは今でも鮮明です。

90年代のことですが、韓日の孤児院の交流会があり、私はバイトで日本語の通訳を務めました。ビックリしたのは、韓国の小学校6年生や中学校1年生の生徒が「自分は日本の生徒たちに会って交流するまで、日本人は鬼のような人だと思っていた」と口々に言ったことです。

じつは私も日本へ行くまでは、日本に対してとても悪い感情を持っていました。でも、日本社会を見て考えが変わりました。つまり、人々の多くが幼少期からの反日教育で日本に対する悪いイメージを植えつけられており、それを左派政治勢力が利用しようとしている。だからこそ、今日のこんな現実がある。それゆえ教育は大切だと、私は思います。

画像6

 若者たちの多くは日本の文化が好きです。しかし、一方で若い世代ほど歪曲された歴史教育の影響を受け、反日感情を植えつけられてしまうという側面もあるのです。

黒田 若い世代は体験あるいは実感抜きだから逆に反日が純化し記号化しているようにみえる。ウソが効果を発揮するのもそのせいだと思いますが、代表的なウソとしては例の「慰安婦狩りをした」と告白した吉田清治という人物がいました。日本では虚偽だったことが定着しましたが、韓国では映画やドラマ、小説、童話をはじめあらゆる場面でいまだに吉田証言をベースに慰安婦が描かれています。

 吉田証言が慰安婦問題の根底にあるのは確かだと思います。吉田清治の本が韓国で翻訳されたのが89年、慰安婦証言が出たのは91年なのに、最初の元慰安婦の証言では、奴隷狩りの話はありませんでした。そして奴隷狩りをするように女性を連行していったという認識を韓国人が持つようになったのは90年代以降ですので、まさに時期的には一致します。

 例えばソウルのある区の図書館の地下の食堂の壁画に、日本軍に強制連行されるまさにそうした慰安婦のイメージを描いた作品があります。驚きましたが、おそらく同様の壁画は多くの公共施設にあるのでしょう。そして、「慰安婦を強制連行した日本」という呪術的イメージを人々に植えつけるのに一役買っているのです。

親日派清算と風水神話

鉄杭

日本が打ち込んだとされる鉄杭

黒田 反日の根拠に「迷信」があると本書で指摘されたのは金さんです。本書ではその一例として、「風水鉄杭神話」に言及しています。

「風水」とは自然の地形、環境から人や国の運勢を占うものですが、名山に宿る気脈とか民族精気とはいったい何なのか。僕ら日本人には、いまひとつ理解できないのですが。

 これは一種のシャーマニズム(呪術)ですね。朝鮮半島北端の白頭山から流れてくる「気」が、国土の中を流れているという。かつて韓国では高速道路のトンネルを掘削する時も「気脈を痛める」と懸念されたことがありました。迷信に基づいたシャーマニズムとしか解釈できないものが、ほぼすべての韓国人の潜在意識の中にまだあると考えなければなりません。

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