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船橋洋一 プーチンの戦争「誤算の本質」 新世界地政学131

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プーチンの戦争「誤算の本質」

ウクライナでは現在、ロシア軍が東部のドンバス地方に戦力を集中、ウクライナ軍も反転攻勢で応じ、一進一退が続いているようである。ただ、ロシア軍はロケット弾の数ではウクライナ軍を圧倒しており、ウクライナ軍は苦戦を強いられている。一言で言えば、凄惨な塹壕戦となった第一次世界大戦のような消耗戦に突入しているのだ。

それでも、ゼレンスキー大統領は揺るぎない戦争指導力を発揮しており、ウクライナ軍の士気はなお高い。国民も国を守る気概を失っていない。

プーチン大統領は、「特別軍事作戦」の「衝撃と畏怖」によってウクライナ政府を瓦解させ、3日ほどでキーウを制圧できると踏んでいたふしがある。ところが、作戦も戦闘準備も兵站も粗雑だった。2週間を目途に作られていたとも言われる。軍事演習と聞かされていたところそのまま戦場に送り込まれた兵士もいた。雪解け時期の戦車行動となったため戦車が一列縦隊で走行し、対戦車兵器の格好の餌食となった。装甲車のタイヤがパンクしても代替が来ない。糧食が腐っている。兵士たちは食料品店に押し入り、略奪した。電撃戦で一気に勝利するはずだったが「畏怖なき衝撃」に終わり、戦局は泥沼化している。

プーチンとしては大誤算である。

どこに問題があったのか?

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