
数字の科学 ミューオンの寿命|佐藤健太郎
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サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。
ミューオンの寿命=45万分の1秒
ミューオンという言葉をご存知だろうか。電子や陽子などと並び、この世界を構成する最も基本的な粒子(素粒子)の一つなのだが、核物理学の専門家でもない限りまず耳にする機会のない代物だろう。
ミューオンは、宇宙線が空気の分子に当たることで発生する。我々の体には一晩で100万回ほどミューオンが当たっているが、ほとんど何事もなく貫通してしまい、気づくこともない。そして平均寿命は45万分の1秒ほどしかなく、文字通りあっという間もなく消滅してしまう。実に浮世離れした粒子なのだ。
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