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同級生交歓 早稲田中学校・高等学校 昭和41年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

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東京都新宿区 早稲田中学校・高等学校にて(撮影・志水隆)

(右から)
理化学研究所名誉研究員・川崎寺子屋食堂副理事長
神谷勇治
作家・演出家
川崎徹
元作曲家
小泉まさみ
富国生命保険元取締役副社長
山本幹男
大成建設元副社長
谷内正建
東京歯科大学名誉教授・TSF理事長
内山健志
歌舞伎座社長・NLA運動実行委員会理事長
安孫子正

早稲田の杜で多感な時期を共に過ごした仲間のひとりである神谷君が、植物成長ホルモンに関する研究で、令和3年度の日本学士院賞を受賞したことを祝し、久しぶりに母校を訪問しました。ベビーブーム世代の私達ですが、早稲田中学校・高等学校の自由な校風のもとで学び、それぞれが自分の選んだ道で大きな仕事を成しています。

当時としては珍しかったフェンシング部に所属していた川崎君は、CMディレクターとして流行語を生み出すなど、一世を風靡しました。また在校中からバンド活動をしていた小泉君は作曲家として脚光を浴び、両君の活躍ぶりに喜びながらも、負けてはいられないと、一同が奮起しました。

山本君は富国生命の営業運用担当として、谷内君は大成建設の羽田空港の再開発事業で大きな役割を果たしましたが、硬式庭球部で黙々とラケットを振っていた忍耐力が結実したのだと思います。

口腔外科の権威となった内山君は、アジアの子ども達の唇顎口蓋裂治療を無償で行うNPO活動に熱心に取り組んでいます。

一方、私は中学時代に歌舞伎に魅せられ、松竹に入社。不世出の名女方の六世中村歌右衛門さんを担当したほか、昭和、平成、令和の歌舞伎公演を製作しました。

内山君を始め、神谷君は子どもの貧困対策の、私も中高生のためのNPOに従事していますが、これも誠の精神を果たすという母校の教育理念に育まれたものです。

創立125周年記念事業として、母校校舎の再整備が始まり、私達もこれを完遂するべく、汗をかいています。(安孫子)

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