短歌|平岡直子
白夜
弟の婚姻届けに署名したわたしはサインポールにみえる?
オリンピック、虫の頭に詰まってるいろとりどりの紙屑をみて
地下街はしばらく続く 太い線 細い線 目に飛び込んでくる
バレリーナたちの手足が暗がりでからまりあっているビオトープ
でもわたし途中で寝ちゃったんですよ 会話はいい霧とわるい霧
月面にでこぼこがある月面にでこぼこがあるきみに噛みつく
紫陽花のほかのすべてがモノクロのわたしの人生は点つなぎ
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