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文藝春秋digital

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2023年2月の記事一覧

詩 私のばあい 倉橋健一

俳句 ねぢの形 斉藤志歩

短歌 トーマス・マン 瀬戸夏子

小佐野彈 にっぽん遺産 奇跡の温泉3

取材=上保雅美 写真=佐藤 亘 短期湯治が叶う。新しいスタイルの 「シン・温泉」誕生(文・小佐野彈) 僕たちのライフスタイルは、日々めまぐるしく変化している。コロナ禍以降は、社会の変化も顕著だ。

小さな大物427

【ヒント】 あらゆるニュースを伝える、夜の「お茶の間の顔」といえば?

日本の顔 祖父江慎

祖父江 慎(そぶえ しん・ブックデザイナー) 写真=志水 隆(本社)

同級生交歓 兵庫県立兵庫高等学校 昭和35年卒

(右から) 弁護士 小林貞五  NPO法人とうきょう・はっぴーくらぶ名誉会長 太田颯衣 大阪外国語大学名誉教授 溝上富夫 医師・医療法人社団頌栄会ベイシティクリニック理事長 高橋久子 元コンゴ民主共和国大使 高倍宣義 元日商岩井理事・元佐世保重工業社長・会長 森島英一

同級生交歓 栄光学園高等学校 昭和43年卒

(右から) 東京中小企業投資育成社長・元経済産業事務次官 望月晴文  大蔵財務協会理事長・元国税庁長官 木村幸俊 恩賜財団母子愛育会理事長・元厚生労働事務次官 水田邦雄  SBI新生銀行取締役会長・元金融庁長官 五味廣文

オヤジとおふくろ 母の祝福 内田樹

 前に講演の場でフロアからの質問を受け付けたら、立ち上がった青年が「内田さんのその根拠のない自信はどこから来るんですか?」と質問して満座が爆笑したことがあった。少し考えてから「内田家のみなさんから愛されて育ったからではないでしょうか」とお答えした。

芝山幹郎 「恐れを知らぬ詭弁と強弁」グルーチョ・マルクス スターは楽し201

 油絵具で描かれた太い眉と口ひげ。付け鼻とわざとらしい眼鏡と葉巻。両膝を曲げ、前かがみになって大股で進む歩行(大股潜行歩きとも呼ばれるが、英語ではシンプルにstooped walkという)。高音部に特徴のある声で、これでもかこれでもかと繰り出される屁理屈と軽口。

オヤジとおふくろ 教育の“逆作用” 杉村太蔵

 父のことを説明するなら、とにかく「厳しい」の一言しか浮かんでこない。「時間はきちんと守れ」「靴を脱いだら整理しろ」……幼い頃からあらゆることで怒鳴られっぱなしだった。父が仕事から帰ってくる時には、家族全員が玄関で整列して出迎えなければならない、というルールもあった。万が一間に合わないと、こっぴどく叱られる。我が家には絶対君主制が敷かれていたのだ。

矢崎泰久さんの思い出 立木義浩

 矢崎泰久さんとはじめて会ったのは、渋谷の喫茶店だった。友人の和田誠さんからの電話で一度会ってくれと言われたのだ。和田誠の友だちだという雰囲気はこれっぽっちもなかったが、持参した写真を何枚か見せると、私が気に入っている座間基地で撮った写真を「いい」と言った。写真がわかるんだと思ったら、いい奴に見えた。

梶山季之の季節 大下英治

 わが師梶山季之は、「週刊文春」の昭和34年4月20日創刊号に加わる。  梶山は、新宿のバーで「週刊朝日」の扇谷正造編集長に肩を叩かれた。 「よォ、トップ屋さん」

「週刊朝日」休刊に寄せて 森下香枝

 1922年(大正11年)に創刊された日本最古の総合週刊誌「週刊朝日」が5月末であっけなく、休刊すると知り、しばらく虚脱感に襲われました。東海林さだおさん、林真理子さん、田原総一朗さんら週刊朝日が誇る長寿連載が途切れてしまう寂しさと、今も編集部で働く編集者、記者らスタッフの顔を思い浮かべると胸が疼きました。