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日銀は異次元緩和でつぶれる 藤巻健史

文・藤巻健史(経済評論家)

藤巻健史氏 

 オーソドックスな金融論では、中央銀行の金融政策とは、政策金利の上げ下げのことでした。景気が過熱すれば政策金利を引き上げ、景気が悪化すれば金利を引き下げる。これを伝統的金融政策と言い、副作用がないことが実証されている方法です。

 ところが、2013年に黒田東彦氏が日銀総裁に就任してから大々的に始めたのが量的緩和、つまり「ばらまくお金の量」の拡大です。金利をゼロ%まで下げ、「金利を引き下げる」という伝統的金融政策がこれ以上とれないので、銀行間取引市場にお金をじゃぶじゃぶ供給しようという発想です。市場にお金が溢れれば、お金はいずれ市中に染み出ていき、景気を刺激するだろうという目論見でしたが、新しい手法なので効果も副作用も検証されないまま実行されてしまいました。

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