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「ニトリは売上高一兆円が見えてきた」似鳥昭雄が語る“成長できる理由”

コロナ禍をものともせず、今期も34年連続の増収増益が確実視されるニトリホールディングス。似鳥昭雄会長(76)は11月、DCMホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)が進んでいたホームセンター業界7位の島忠と経営統合することで合意したと発表し、世間を驚かせた。目標に掲げてきた年商1兆円が現実味を帯び、新たにアパレル事業に参入するなど意気軒昂だ。「人生で70代が一番楽しい」と語る充実ぶりと、この先の展望とは。

島忠の魅力

似鳥昭雄会長

似鳥氏

以前からホームセンター大手の買収を検討しており、候補として島忠がありました。3年前には証券会社を通じて連携を打診しましたが、その時点では「独立でやっていく」とのお返事でした。それが今回、DCMホールディングスによるTOBが報じられたことで、TOBの希望が島忠にあることを認識し、我社も参加したいということで動きました。

島忠の魅力としては大きく3つあります。1つめは、幅広い客層と品揃え。日用品だけではなく高価格帯の家具までを展開しており、私たちが目指す「住まいの豊かさ」を実現するために、我社ではカバーしきれない客層を持ち合わせている点です。2つめは、関東の一等地に店舗がある立地の良さ。3つめは、非常に健全な財務体質です。

立地に関しては、東京なら都心より郊外寄りに、潜在的需要がありながら我社の出店できていないところがたくさんあります。その点、首都圏に強みのある島忠の店舗は、どこもうちが出したいような好立地です。平均3000坪ほどと面積も大きい。

家具の価格帯も、うちは「中上」くらいまでですが、島忠は「中上」から「高級」まで置いています。うちの家具よりさらに上の品質を求めているお客さんに対して、島忠の品揃えならアプローチできます。

我社は小規模店が多いこともありますが、店舗あたりの売上は平均12億円ほどです。島忠は25億円ほどと倍あります。島忠ブランドは維持して、互いの魅力に磨きをかける共存共栄の精神でやっていければいいと思っています。

さらに異業種とはいえ、住宅内外のものを扱っているというところで我社と共通する部分がありますから、共同仕入れでも商品開発でもメリットが大きいと感じます。

島忠の岡野恭明社長とは、TOBをするということを耳にしてから初めてお会いしました。あちらは(DCMとの)TOBが進んでいる段階で、詳しいことは話したくても話せない状態でしたから、互いに人柄を確認する程度の顔合わせの機会です。

30分ほどでしたが、彼はまだ47歳と若いけれども、社を引っ張ってきただけある相当の人物だということはわかりました。そういう人物は自分の言うことが正しいという考えになりがちですが、岡野社長は僕の意見をよく聞き、きちんと理解したうえで言葉を返してくる。素直な好青年という印象を受けました。TOBの完了予定は12月28日ですが、もし一緒になれたらうまくやっていければと期待しています。

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ニトリは島忠へのTOBをすすめる

今後もM&Aに意欲

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