見出し画像

成長戦略を阻む“じゃまオジ” 安宅和人

文・安宅和人(慶應大学教授・Zホールディングスシニアストラテジスト)

安宅和人氏 ©文藝春秋

 真の成長戦略とは何か。その話をする前に、まずは日本の現状が世界から見てどれくらい“ヤバい”のか、ご説明しましょう。

 日本生産性本部の調査によると、2020年における日本の労働生産性は、1時間当たり49.5ドルと、主要先進国(G7)のなかでは最下位を記録し、アメリカと比べると6割の水準です。旗鑑産業とされる製造業に特化して見ても、2019年の日本の労働生産性水準は、OECDに加盟する主要31カ国の中では18位という低さです。

ここから先は

1,586字 / 2画像
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju

文藝春秋digital

¥900 / 月

月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…

「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了しました。今後は「文藝春秋 電子版」https://bunshun.jp/bungeishunju をご利用ください