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rakuha
俳句|大塚凱
疑存島
卒業の頃からずつと工事の駅
猫の子の死後に買ひ足す皿一枚
掃きまはす埃に蜂の脚からむ
闇ていねい夜を囀らないやうに
或る春のくるま水漬けばみんなのもの
スカーフは水が好きならさすらふと
夜桜や遊具の上のおとなたち
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