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今村翔吾 小五の夏休みに『真田太平記』

文・今村翔吾(作家)

 僕は遺伝子を盗むのがうまい作家だと思っています。作家にとって重要なのは、「見て、感動して、忘れる」こと。誰かの作品の筋書きを覚えて書くとパクリになってしまうから、感動とやり口だけ残してあとはデリートする。それが蓄積になっていくと思います。特定の何かを意識して書くことはありませんが、自分が面白いと思って書くものの根底には、「本読み」としての経験値が絶対的に存在する。

今村翔吾氏 ©文藝春秋

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