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芝山幹郎 「図太い悪女と苦しむ悪女」シャロン・ストーン スターは楽し

文・芝山幹郎(評論家・翻訳家)

シャロン・ストーン ⒸEverett Collection_アフロ

 シャロン・ストーンの名を聞くと、10人のうち8、9人は『氷の微笑』(1992)を思い出すのではないか。あの映画は当時、呆れるほど話題になった。エロティック・スリラーとか淫夢映画とか、大げさな形容も飛び交ったが、要は「人を食った犯罪映画」だ。それもこれも、ストーンの存在あってこその話だった。

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