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囲碁棋士・古家正大「囲碁とスポーツ」
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囲碁棋士・古家正大「囲碁とスポーツ」

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文・古家正大(囲碁棋士)

「大学で囲碁をおもにスポーツ選手に教えています」と言うとよく怪訝な顔をされます。でも、本当に「囲碁で学ぶ経営科学入門」「囲碁から学ぶスポーツ戦略」という講座が近畿大学にはあるのです。私は普段は棋士としてタイトルのかかった棋戦等に参加していますが、囲碁を広めるための広報活動も行ってきました。それで近畿大学に声をかけてもらい、2013年から授業で囲碁を教えるようになったのです。

学生達はオセロや五目並べと、囲碁との違いを分かっていない子が大半です。でも、囲碁のルールをほとんどの学生が知らないからこそ、平等に、そして自分のアタマを使って授業に取り組んでもらえると考えています。

私が教えている経営学部では特に運動部に所属している学生が多いのですが、受講生にはプロのアスリートになった学生もいます。阪神タイガースの佐藤輝明選手、オリックスの村西良太選手、楽天の小深田大翔選手などは、私の授業を受けてくれていました。後にプロ野球の世界へと進んだ学生のなかで、特に印象に残っているのが2016年にドラフト2位で巨人に入団した畠世周選手です。これまで1500人近い学生に教えてきましたが、畠選手は10本の指に入るほど強かった。

畠君に限らず、めきめきと上達する学生が一定数いるのですが、彼ら彼女らは、やっている種目に関係なく、「効率よく価値の高い手から順番に打っていく」という囲碁の本質をつかむのが早い。

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