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世界経済の革命児 ローハン・セス(クラブハウス共同創業者)|大西康之

ジャーナリストの大西康之さんが、世界で活躍する“破格の経営者たち”を描く人物評伝シリーズ。今月紹介するのは、ローハン・セス(Rohan Seth、クラブハウス共同創業者)です。

セス氏のTwitterより

ローハン・セス
(セス氏Twitterから)

爆発的人気の音声SNS「クラハ」を生んだグーグル出身の起業家

「クラハやらない?」

複数の知人からフェイスブックで誘いがあったのは1月下旬のことだった。よく分からないままアプリをダウンロードし、知人に招待してもらってサービスを使ってみた。以来、今日に至るまで、深刻な寝不足が続いている。

「クラハ」とは「Clubhouse(クラブハウス)」の略である。米国では2020年4月、日本では今年の1月23日のサービス開始とともに、爆発的に普及した。サービスの中身は「音声版のZoom」。誰かが開いた「ルーム」に入り、ペチャクチャとおしゃべりするだけだ。電話と違うのは、不特定多数の人々が会話を聞けるところだ。

つまり誰でも思い立ったらラジオ番組のパーソナリティーになれるわけだ。お気に入りのゲストを呼び、楽しい会話をしていれば、リスナーが集まってくる。有名人がルームを立ち上げればあっという間に数千人が群がってくる。ルームの主催者がリスナーを呼び出す機能もある。お便りを出したラジオ番組のパーソナリティーから電話がかかってくる感覚だ。気の合う仲間とおしゃべりしたり、面白そうなルームを見つけてラジオ代わりに聞いたりしているとあっという間に時間が過ぎる。

クラハは、フェイスブック、ツイッターなどに続く新しいSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)として注目されており、金融関係者の間ではサービスを提供しているアルファ・エクスプロレーションの企業価値は10億ドル(約1050億円)を超えたと言われている。

2020年にアルファ・エクスプロレーションを立ち上げたのは元グーグル社員のローハン・セスとポール・ダヴィソン。

スタンフォード大学でインターネットを使った遠隔教育などを研究していたセスは、在学中にゼロックスのパロアルト研究所(PARC)のインターンとしてキャリアをスタートさせた。

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