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【フル動画】石井光太×俵万智「いま学校で起きている国語力崩壊 『ヤバイ』しか言えない子供たち」

◆なぜ子供たちの国語力は崩壊したか?

文藝春秋digitalでは、9月29日(木)19時~、ノンフィクション作家の石井光太さんと歌人の俵万智さんによるオンラインイベント「いま学校で起きている国語力崩壊 『ヤバイ』しか言えない子供たち」を開催しました。

《フル動画はこのページ下部にあります》

7月に刊行された、石井さんの著書『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(文藝春秋)が大きな話題を呼んでいます。少年犯罪から虐待家庭、不登校、引きこもりまで、現代の子供たちが直面する様々な問題を取材してきた中で、子供たちの“国語力崩壊”への危機感を募らせた石井さん。本書では、日本の子供たちの知られざる“国語力崩壊”の実態を明らかにし、日本各地で国語力再生に取り組む学校にも取材しています。本書で描かれた、教科書に載った新美南吉の『ごんぎつね』の物語を誤読する小学4年生の授業風景は、大きな話題となりました。

《あらゆることを「ヤバイ」「エグイ」「死ね」で表現する子供たちを想像してみてください。彼らはボキャブラリーが乏しいことによって、自分の感情をうまく言語化できない、論理的な思考ができない、双方向の話し合いができない――極端な場合には、困ったことが起きた瞬間にフリーズ(思考停止)してしまうんですね。これでは、より問題がこじれ、生きづらさが増すのは明らかです》

そして、歌人としてのみならず、自らも高校の国語教員として教壇に立っていた俵万智さんも、子供たちの「国語力の崩壊」に危機感を表明されている一人です。これまで、国語審議会委員や中央教育審議会委員を歴任。また、子育てを通して、子供と本、子供の言葉などについてのエッセイも多数発表されています。

「注意報ではなく警報レベルだ。子供たちの現状に絶句した。本書の処方箋を、必要なところに届けること。それがこの国の急務であり、希望の道筋となるだろう」

俵さんは、石井さんの著書を読んで、こうコメントを寄せています。

折しも今年度、高校国語の学習指導要領が大きく改訂され、必修科目の「国語総合」が「言語文化」と「現代の国語」に分けられました。後者は履歴書の書き方や契約書のデータの読み取りなど実用的な文章を扱うことから、一部の教育関係者から「物語の読解や心情理解が疎かになるのでは」と懸念する声も上がっています。

いま学校で起きている“国語力崩壊”の実情とは、また、子供たちの国語力を回復するにはどんな手立てがあるのか――。お2人の議論をぜひご覧ください。

当日リアルタイムでご覧になれない方も、イベントの模様を収録した動画を配信しますので、何度でもご覧いただくことができます(※編集の都合上、動画はイベント終了後、一両日中に公開します)。動画は本記事のいちばん下(有料部分)にアップします。

◆イベント概要

イベント名: 「いま学校で起きている国語力崩壊 『ヤバイ』しか言えない子供たち」

出演:石井光太、俵万智

日時:9月29日(木)19時〜20時30分(予定)Zoomウェビナーを使用して開催します。完全オンラインイベントです。

料金:900円(文藝春秋digital定期購読内コンテンツ)※購読者の方は別途料金はかかりません。

石井光太(いしい・こうた)プロフィール

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1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く』『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』など多数。2021年『こどもホスピスの奇跡』で新潮ドキュメント賞を受賞。

俵万智(たわら・まち)プロフィール

俵万智さん IMG_5911

1962年大阪府生まれ。歌人。早稲田大学第一文学部卒業。学生時代に、佐佐木幸綱氏の影響を受け、短歌を始める。1988年に『サラダ記念日』で現代歌人協会賞を受賞。『プーさんの鼻』『考える短歌』など、歌集・著書多数。最新歌集『未来のサイズ』で」詩歌文学館賞と迢空賞を受賞。

◆問い合わせ先

文藝春秋編集部
メール:mbunshun@bunshun.co.jp

◆イベントフル動画

《以下より対談動画をご覧いただけます》

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