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“日米豪同盟”を締結せよ 森本敏

文・森本敏(拓殖大学特任教授・元防衛大臣)

森本敏氏 ©文藝春秋

 日本の安全保障政策は冷戦期以降、戦後の平和憲法下で緊密な日米同盟、防衛力の充実、国際協力の推進を軸に進められてきた。しかるに日本周辺の国際情勢を展望すると、従来のやり方では、もはや対応できそうにない。ウクライナ戦争が終わっても、ロシアは欧州だけではなく、インド太平洋における安全保障秩序の脅威になり続けるであろう。北朝鮮はもっと厄介である。独裁国が核兵器を持つと、それだけで周辺諸国にとって深刻な脅威になる。核兵器を国家威信の象徴と考える限り、決して手放さないからである。

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