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短歌 山崎聡子「Rebirth」

Rebirth

洞窟と呼んでた家に幽霊のようにあなたを訪ねた晩夏

曳いても曳いても抜けることない腕だから泥の川辺をゆくピクニック

産むことの彼岸にいたの子供用プールに素手で羽虫すくって

高架橋 あなたにいつか覗かれたクジャクの色にひかる心よ

痛かった胸だったから私たち車窓に流れる文字を見ていた

パジャマのしたの暗い断崖ゆびさして私はここと言う秋の雨

ナフタリンもう匂わないその人の胸だけが毛羽だったセーター


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