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松本光弘 警察庁長官はSF児童だった

文・松本光弘(元警察庁長官)

 壮大な未来史の『銀河帝国の興亡』(I・アシモフ)に魅せられた。SF児童だった。『氷河期が来る』(根本順吉)はずだった当時、『ワースト』(小室孝太郎)や『日本沈没』(小松左京)など破局譚にも影響され、世の中のために何かしなければと思うようになった。
 
 街では傷痍軍人のアコーディオンが物悲しく、戦争の傷跡もまだ身近に感じられた。担任の先生の「資源がない日本は君たちが支えていけ」は、高度成長の時代精神だった。 

松本光弘・元警察庁長官 ©時事通信社

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