隈研吾 吉田健一をむさぼり読んだ
この年齢になったせいで、自分は何をした人間だったのかと考えはじめた。正確にいえば、何をしたではなく、何をしたかったのかとしばしば自問する。一言に整理すれば、高度成長期のイケイケでえらそうな建築を、低成長、少子高齢化時代にふさわしい、地味で、しかもほんわかとしたやさしい建築へと転換したかったのである。
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