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中原淳一 息を呑むアイライン

昭和の天才イラストレーター中原淳一(1913〜1983)。「中原さん無くして今の私はない」という女優・浅丘ルリ子氏が思い出を語る。

中原淳一

 1954年、14歳の私は映画「緑はるかに」のヒロイン・ルリ子役のオーディションで最終選考に残りました。この時審査員だったのが中原さんです。原作の挿絵を手がけ、映画の衣装考証も務めていました。

浅丘ルリ子 ©石塚康之

 最終テストの前、撮影所の人が控室でお化粧をしてくれるのですが、なぜか私のところには中原さんがいらしてメイクをしてくれました。中原さんが入れてくれたアイラインには、思わず息を呑みました。すっとラインを引くと、たちまち私の瞳がキラキラ輝きだしたのです。

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