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日比野克彦 丸い時間と四角い時間

文・日比野克彦(東京藝術大学長)

1000年後の未来の生活の過ごし方は、きっとアート感覚時間という時空間が日常の基本になるだろう。

そこは自分の感覚で時間が長くなったり、短くなったりする時空間で、一人一人の感覚で自分の好きなように時を過ごすことができる。現在の世界共通、人類共通の誰しもが同じ時間のフレームに収められるのが基本ではない時間。しかし、他者と時間を共有することを選択することもできるし、はたまた、ひとりでずっといることも選択できる。それでいて社会が成立している世界。今でもそんなアート感覚時間は私たちの中に見え隠れしている。

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