スクープは癒着から生まれる 小俣一平
記者の取材の方法は十人十色で、問題意識も立ち位置も全く異なる。足利事件などの冤罪を暴いた日本テレビの清水潔氏や公安警察の闇を照射した共同通信(当時)の青木理氏のように、権力と対峙しながら取材活動を続けてきた記者たちもいるし、文春砲のように権力の不正を容赦なく暴き続ける週刊誌もある。一方で権力の代弁者と見紛う動きをする記者たちもいる。読者には前者は賞賛の対象であり、後者は唾棄すべき存在と受け止められがちである。しかしそれぞれに「記者の一分」がある。
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