大江健三郎を偲ぶ 平野啓一郎×尾崎真理子
尾崎 3月3日に大江健三郎さんが亡くなりました。大江文学の本格的な評価はこれからで、「100年価値が残る」作家になるのではないかと考えています。
平野さんと大江さんといえば、1999年に『日蝕』で芥川賞を受賞してデビューされた時、大江さんから平野さんへの伝言を頼まれて、私がお伝えしましたね。
平野 ええ。「30歳までは自分の書きたいことしか書いてはいけない。それが出来れば、あとはもう大丈夫だから」といった内容のメッセージでした。とても勇気づけられたのを覚えています。
ここから先は
6,482字
/
3画像
noteで展開する「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。同じ記事は、新サービス「文藝春秋 電子版」でお読みいただけます。新規登録なら「月あたり450円」から。詳しくはこちら→ https://bunshun.jp/bungeishunju
文藝春秋digital
¥900 / 月
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に配信。月額900円。(「文藝春秋digital」は2023年5月末に終了します。今後は、新規登録なら「…