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同級生交歓 弘前大学教育学部附属中学校 昭和48年卒

人の一生を左右するのは校風か、学歴か、友人か。意外な組み合わせ、納得の顔ぶれが並ぶ“誌上同窓会”。「文藝春秋」の名物グラビア企画です。

②弘前 縦写真

青森県弘前市 弘前大学教育学部附属中学校正門にて(撮影・三宅史郎)

(右から)
認定こども園さくら保育園園長
大澤公至
青森県世界文化遺産登録専門監
岡田康博

弘前大学教育学部附属中学は県下一の進学校だが、大澤君と私は学業優秀というほどではなかった。小、中学校と一緒で毎日よく遊んだ。高校は高度経済成長で技術者が求められた時代でもあり、2人とも弘前南高校理数科を受験。理数科は1クラスだけで、高校も3年間同じ。だが2人とも学業にのめり込めず、早々に文系に転向してしまった。高1の京都奈良への修学旅行では2人で飛鳥に行くコースを選択したが、この飛鳥訪問が、私が歴史を本格的に学ぶきっかけになったのは間違いない。

互いに家庭を持つ前は一緒に初詣に行き、ボウリングをするのが定番だったが、社会人になると、年賀状だけのやり取りに。私は遺跡の調査など文化財保護の仕事に就き、大澤君は両親の後を継いで、五所川原市のさくら保育園を運営。久々に会った友人は当時と同じ歩き方で、口調も変わらず月日の流れを一気に忘れさせてくれた。(岡田)

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