マガジンのカバー画像

文藝春秋digital

一流の作家や知識人、ジャーナリストによる記事・論考・ルポルタージュなどを毎日配信。執筆陣のオンラインイベントも毎月開催中。月額900円で記事が読み放題&イベント見放題のサービスで… もっと読む
月刊誌『文藝春秋』の特集記事を中心に幅広いテーマの記事を配信しています。政治家や経営者のインタビュ… もっと詳しく
¥900 / 月
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

スキ
4

新連載小説「李王家の縁談」#3 |林真理子

【前号まで】 韓国併合から六年経った大正五年(一九一六)。佐賀藩主の鍋島家から嫁いだ梨本宮伊都子妃には、方子という娘がいた。伊都子妃は、迪宮(後の昭和天皇)の妃候補として、久邇宮邦彦王の第一女子で方子の従妹にあたる、良子女王の名前が挙がっていると知る。そこで伊都子は、韓国併合後に皇室に準ずる待遇を受けていた李王家の王世子・李垠に方子を嫁がせることを考え、宗秩寮の役人、そして波多野敬直宮内大臣と面会した。 ★前回の話を読む。  このところ梨本宮伊都子妃(なしもとのみやいつこ

スキ
10

クラシックギタリスト・村治佳織|平成の天才少女の「現在地」

時代を切り拓く“異能”の人びとの物語を、新進気鋭のライターたちが描く連載ノンフィクション「令和の開拓者たち」。今回の主人公は、クラシックギタリスト・村治佳織氏です。/文・上原善広(ノンフィクション作家) 平成の天才少女が苦難を乗り越えて─ 令和元年12月21日、サントリーホールで「歴史的」ともいえる演奏会が行われた。  村治佳織(41)が、たった1人で2000席もの大ホールを満杯にして、デビュー25周年記念コンサートを開いたのだ。  冒頭からいきなりドメニコーニ「コユン

スキ
54

特別再録「オリンピックの英雄たち」(後編)

 東京五輪まであと500日を迎えた1963年の春、それまでのオリンピックで活躍した日本の英雄たちが、当時を語り合った。今回はその座談会の最終章をお届けする。  ヘルシンキ五輪での古橋廣之進の悲劇、小野喬、相原信行らが体操で金メダルをとったローマ五輪。  オリンピックの輝きよ、永遠に――。/聞き手・川本信正(スポーツ評論家)&菅沼俊哉(共同通信運動部長) この記事に登場する人物 遊佐幸平(ゆさこうへい)〈馬術〉 9回大会に出場。以後、監督として参加。 笹原正三(ささはらし

スキ
5

宮本輝「芥川賞」選考委員退任の辞――河野多惠子さんのタバコ

第162回芥川賞選考会を最後に、宮本輝氏が選考委員を退任することとなった。宮本氏は1978年に『螢川』で芥川賞を受賞。1995年に戦後生まれ初の同賞選考委員となり、24年、49回にわたって多くの作品の選考に携わってきた。そんな宮本氏が、芥川賞の想い出を語る。 宮本氏 ようやく自分の番 先日の選考会をもって、芥川賞選考委員の席から退かせていただくことにしました。  3〜4年ぐらい前からそろそろ自分の仕事に専念したいと思い、(賞を主催する)日本文学振興会に、退かせてほしいと

スキ
21

石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこ、笹野高史の「理想の死」を倉本聰が語る。

2017年から放送が始まったドラマ『やすらぎの郷』が、大きな話題を集めた。脚本は、倉本聰さん。劇中で描かれる“老後のリアル”は、多くの人の胸に刺さった。誰もが迎える「死」をどう受け入れるか。同作に出演した「やすらぎ俳優」たちの“理想の死”を倉本さんが語った。 "老後のリアル"を俳優にインタビュー「僕は、人間には2つの死があると思うんです。肉体的な死と、他者の中からその人の存在が完全に忘れられるという死です。『やすらぎの郷(さと)』に入居している元スターたちは、後者の死に対し

スキ
18

安直な「睡眠薬」の使用が“廃人”を作る

欧米では危険性が指摘されているBZ系睡眠薬が、日本では高齢者を「落とす」ために使われている。医師によって処方された薬剤の副作用で、数十万人にも及ぶ高齢者の認知機能が落ちているとしたら、あなたは信じられますか?/文・辰濃哲(ジャーナリスト)、坂口直(「医薬経済」編集部記者) 睡眠薬・抗不安薬のベンゾジアゼピン 人生の最終章に差し掛かった大切な時期に、医師に処方された薬剤の副作用によって、人が変わったように認知機能が落ちてしまう。そんな高齢者の被害が数十万人に及ぶかもしれないと

スキ
10

ノーベル賞・本庶佑さんが教える「がん免疫療法」を正しく理解する方法

 2018年、京都大学高等研究院・副院長の本庶佑氏(78)は、免疫抑制の阻害によるがん治療法の発見により、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。  がん細胞は、私たちの身体の免疫の働きにブレーキをかけることによって、自己増殖を可能にしている。本庶氏らは免疫の機能を抑制する受容体「PD-1」を発見。これが免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」の誕生につながった。これまでの抗がん剤では、数ヶ月の延命が限界だった進行がんでも、オプジーボで完治するケースが続出。本庶氏の研究は、がん治

スキ
23

再選に向けたトランプの「作戦」は? 北朝鮮、イランの次はメキシコの壁!

今年11月に迫ったアメリカ大統領選。歴史的な番狂わせから早4年。ドナルド・トランプは、再選に向けて何を仕掛けてくるのか。3人のアメリカ通が分析した。/宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)×横江公美(東洋大学教授)×峯村健司(朝日新聞記者) 一挙一投足から目が離せない峯村 11月の大統領選に向け、候補者争いが本格的に始まりましたね。 宮家 今回は、おそらく前回に比べ大統領選の展開は早いですよ。3月3日のスーパー・チューズデーには、例年より多い14の州で党員集会が

スキ
5

「桜を見る会」「IR疑惑」……自分のために働く“日本型エリート”とは何か。

今のエリートに、あの戦争を引き起こした「昭和のエリート」の姿が重なって見える――ノンフィクション作家の保阪正康氏はそう語る。問題が噴出する安倍政権。「諸悪の根源は、成績序列主義」だと、保阪氏は語る。 昭和のエリートの姿が 日本のエリートの「型(かた)」は、いつの時代も変わらない――桜を見る会をめぐって噴出した内閣府の隠蔽体質や、IR汚職事件における国会議員の脇の甘さ、大不祥事が発覚してもなかなか辞任しない日本郵政グループや関西電力経営陣の居直り体質……昨年来つづく政治家や官

スキ
12

小室圭さんはメーガン妃よりマシ!? メーガン妃vs.エリザベス女王「全真相」

イギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃が発表した「王室離脱」は世界中の人々を仰天させた。実はこの騒動の背景には、エリザベス女王とのメーガン妃の対立があった。ハリー王子も止められない奔放プリンセスの正体とは?/文・近藤奈香(ジャーナリスト) 女王のすばやい対応「私たちは王室の主要メンバーの地位から退きます」  1月8日、英王室のヘンリー王子とメーガン妃が突然、インスタグラムで「王室離脱」を発表し、世界に衝撃が走った。  2人は、「王室の中で、新しく革新的な王族のあり方を樹

スキ
25

ルポ・地方は消滅しない 滋賀県東近江市君ケ畑・蛭谷

地方自治ジャーナリストの葉上太郎さんが全国津々浦々を旅し、地元で力強く生きる人たちの姿をルポします。地方は決して消滅しない―― 木地師発祥の集落 ギリギリの知恵 イラストレーション:溝川なつみ  電動のロクロがうなる。小椋(おぐら)昭二さん(68)が刃物を当てると、シュルシュルと木屑が飛んで、お盆が姿を現した。まるで木に埋もれていたのを掘り出したかのようだ。 ロクロを回す小椋昭二さん(君ケ畑)  鈴鹿山脈に深く分け入った滋賀県東近江市の君ケ畑(きみがはた)集落。生ま

スキ
5

アパティアという名の先進国病|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア)  外国語で「アパティア」と言われると何やら深遠な精神状態でもあるかのように聴こえるが、所詮は「無気力な状態」にすぎない。  アパティアとは「パトス」(情熱とか気概)を失った精神状態であり、どうせ何をやったって変わりませんよ、という想いが支配的になった状態を指す。  だが、こうなった場合に恐いのは、それでも一歩を踏み出そうとする者に対して、寄ってたかってアパティストたちがつぶそうとすることにある。ただし、無気力集団なのだから、正面きっての

スキ
12

スープと現代|有賀薫

文・有賀薫(スープ作家)  きっかけは、朝に弱い受験生の息子だった。「起きなさい!」と叫ぶのに疲れ、ある朝めざましがわりに作ったスープがミラクルを起こす。息子がむくりと起きてきたのだ。それ以来、毎朝ずっと作り続けて、もう8年になる。「スープ作家」という冗談のような肩書きもそのまま、50を過ぎてスープの先生。予想外の人生を歩み始めた。息子はすでに社会人になり、家を出ている。  いざ仕事にしてみると、単においしいスープを作ればいいという話でもなかった。スープの定番といえば、ポ

スキ
20