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2020年10月の記事一覧

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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10年目の慣性|朝井リョウ

文・朝井リョウ(作家) デビュー5年目を迎えたとき、この枠に寄稿していたというご縁から、10周年を迎えたいま改めて文章を書きませんかとお話をいただいた。もうあれから5年経ったのか、と思いつつ「あれ」の記憶が明確にあるわけではなかったので、依頼文と併せて届いた当時の原稿に目を通した。 『5年目の半径』と題された文章は、簡潔に言えば、「私、書き手としてちゃんとしていますし、これからもっとちゃんとしていきます!」と必死に喧伝しているような内容だった。今後のさらなる変化や成長をい

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蓋棺録<他界した偉大な人々>

偉大な業績を残し、世を去った5名の人生を振り返る追悼コラム。 ★内海桂子 漫才師の内海桂子(うつみけいこ)(本名・安藤良子)は、16歳のときに漫才の世界に入り、観客を笑いの渦に巻き込んで、八十余年にわたり現役を続けた。 1950(昭和25)年、内海桂子・好江を結成。ネタは時事から芸能まで、好江が突っ込んで桂子が呆けたところで三味線を弾き、洒落た寸評を入れて拍手喝采を浴びた。82年に漫才初の芸術選奨文部大臣賞、89(平成元)年には紫綬褒章を受けた。 22(大正11)年、

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イップスの正体|#3 坂本竜介(卓球Tリーグ「T.T彩たま」監督)

★前回を読む。 ★最初から読む。 卓球は「回転のスポーツ」と呼ばれる。前後、左右と、あらゆる方向から回転をかけ、受ける方は相手の打ち方からその回転を読み、回転をかけ返す。その中で、互いに、およそ152.5×137センチの小さな台上に落し合わなければならない。手首の動かし方、力の強弱において、これほど末端神経の繊細さを要求されるスポーツは他にないのではないか。 手先の複雑な動きを要求されるスポーツほど「イップス」はかかりやすいと言われ、かつ、修正が困難だと言われる。 そん

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歴史小説の悦楽「孔子と孔丘」|宮城谷昌光×宮崎美子

作家・宮城谷昌光さんの小説『孔丘』が10月8日に刊行された。儒教の創始者・孔子を描いた作品だ。この作品に込めた想いとは。また歴史小説を読むことの醍醐味とは。熱心な読者だという女優・宮崎美子さんと、宮城谷さんが語り合った。 <この記事のポイント> ●宮城谷さんは、ずっと孔子を小説に書きたいと思ってきたが、書けなかった。70歳を過ぎて「孔丘(孔子の本名)」を書こうと覚悟を決めた ●歴史とは、決して善と悪に分けられるものではない。偉人とされている孔丘にも「矛盾」があり、それが人間

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マンガ『大地の子』第13話 証し|原作・山崎豊子

第13話 証し日本からやって来た鉄鋼協会の視察団の製鉄工場視察に立ち会った一心。日本語が理解できる故に、やってきた日本人が放つ心ない言葉が胸に刺さる。日本と中国の間で悩む一心だったが、その頃、共産党幹部の間では日本の東洋製鉄への視察話が持ち上がっていた。 ★前回の話を読む。 ★次の話を読む。 ★最初から読む。

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【連載】EXILEになれなくて #2|小林直己

第一幕 LDHに なぜ人は人生をかけようと思うのか?* ★前回はこちら ★最初から読む 一場 なぜ、EXILEは国民的グループになりえたのか? 「なぜ、EXILEは国民的グループになりえたのか?」。そういった質問をインタビューで受けることがある。メンバーとして自らの口から大それたことは言えないが、それでも、多くの人たちから応援していただいている実感を、ライブなどで感じている。  現在、19人のメンバーを擁するEXILEは、パフォーマンスを引退したHIRO、 MATSU

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エジプトと日本の絆|越智光夫

文・越智光夫(広島大学学長) 柔道家モハメド・ラシュワン氏は、エジプトの英雄だ。1984年ロサンゼルスオリンピックの柔道無差別級決勝で、現在のJOC会長である山下泰裕氏と金メダルを争い、最強最高の地位をめざし、まさに死力をつくした戦いを繰り広げた。ラシュワン氏は、山下氏が試合前に痛めていた右脚への攻撃に拘泥せず、結果として、戦いには敗れたが、「グッドルーザー」として高く評価され、国際フェアプレー賞を受賞した。 人生をかけた戦いでの駆け引き、勝敗をわける一瞬の機微、気合いは

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日本の顔|野中郁次郎(一橋大学名誉教授)

野中郁次郎(のなかいくじろう・一橋大学名誉教授) 世界的な経営学者で、名著『失敗の本質』の著者としても知られる野中郁次郎。85歳の今年、中小企業大学校の総長に就任し、企業のイノベーションを説いた『ワイズカンパニー』を上梓した。その研究意欲は衰えを知らないが、「一人じゃ何もできない男なんです」と笑う。 「社会学や歴史学など、様々な共同研究者に助けられてここまでやってきました。異なる分野の知見は極めて重要で、ホンダの創業者・本田宗一郎と補佐役の藤沢武夫のように、異質な者同

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【グリコ・森永事件】Nスペ「未解決事件」取材班 放送できなかった「4人目の子どもの声」

日本の犯罪史上最も特異な展開を見せた「グリコ・森永事件」。この事件を題材にした映画『罪の声』が、10月30日から公開中だ。 2011年夏放送のNHKスペシャルでは、NHKの記者・ディレクターによる取材班が「グリコ・森永事件」について、300人を超す警察関係者、当時の事件記者へ徹底取材を行い、最新技術を使った“証拠品”の再鑑定なども試みた。番組放送当時、NHKスペシャルチーフプロデューサーを務めた中村直文氏が明かす「未解決事件」取材の舞台裏とは――。(出典:「文藝春秋」2011

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【グリコ・森永事件】キツネ目の男vs.7人の刑事

昭和最大の未解決事件のひとつ、「グリコ・森永事件」を題材にした映画『罪の声』が10月30日から公開中だ。1984年3月から1年5カ月にわたり、「かい人21面相」を名乗るグループが食品企業を次々と脅し、事件史上、類を見ない「劇場型犯罪」に日本列島は震撼した。藤原健氏(スポーツニッポン新聞社常務取締役を勇退)は当時、毎日新聞大阪府警捜査一課担当キャップとして事件を取材した。(出典:「文藝春秋」2015年1月号) ◆ ◆ ◆ 「現金10億円と金塊100キロを用意しろ」――江崎グ

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コロナ患者受け入れ病院の8割は大赤字だ

このまま経営が圧迫されれば、医療崩壊は避けられない。日本病院会会長が指摘する日本の医療体制の問題点とは。/文・相澤孝夫(日本病院会会長) <この記事のポイント> ●コロナ禍で全国の病院は苦しい状況に置かれている。このままでは倒産病院が相次ぐおそれがある ●政府には手厚い支援をいただいたが、中には無策に思える支援策もある。その一つが「病床を確保した医療機関への補助金」 ●菅首相には病院再編のための省庁横断のコントロールタワーを設置してほしい 相沢氏 医療を提供できなくなる

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逆張りする私の履歴書|上田岳弘

文・上田岳弘(作家) 5歳くらいの頃からぼんやりと作家になりたいと思っていた。きっと生来のへそ曲がりの故だろう、幼稚園の卒園のしおりの将来の夢の欄にはちょっとずらして「本屋さん」と書いた。小学校の卒業アルバムには「甲子園の土を踏む」と書いてある。小中学生の頃には確かに野球をやっていたのだけれども、そこまで熱心と言うわけでもなかった。 その後もへそ曲がりは続く。高校では理系コースに進み、大学は法学部、25歳からは起業した友人に付きあってその会社で役員をやっている。そんなこん

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佐藤優のベストセラーで読む日本の近現代史『リング』鈴木光司

コロナに直面した日本人の深層心理 最近、作家・鈴木光司氏の小説『リング』シリーズを読んだ。ホラー小説の歴史に残る名作だ。同日同時刻に4人の若い男女が激しい苦悶の表情を残して死んだことが物語の発端だ。4人の死をつなぐのは呪いのビデオテープだ。そこに映っていたのは、山村貞子という女性が見た奇妙な光景を念写したものだった。 『リング』には『らせん』『ループ』などの続編がある。原作もベストセラーだが、映画にもなりヒットした。米国でも映画化された。「貞子」は、化けものとして世界的に有

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