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「サトウのごはん」をパックご飯の王者にした男の“3倍返しの捲土重来”
社運を賭けて勝負し続けた雪国の「半沢直樹」。/文・樽谷哲也(ノンフィクション作家)
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▶佐藤功は、並みの職人でも商人でもない。ものづくりには誠実だが、向こうっ気が強く、土性っ骨のある山師のような経営者だ
▶1年保存してもカビが生えないレトルト殺菌切り餅の開発に漕ぎ着け、1974年のCMをきっかけに一気に躍進する
▶「サトウのごはん」は、手軽に電子レンジで食品を加熱して食べるとい
藤崎彩織 ねじねじ録|#5 T字の正体
デビュー小説『ふたご』が直木賞候補となり、その文筆活動にも注目が集まる「SEKAI NO OWARI」Saoriこと藤崎彩織さん。日常の様々な出来事やバンドメンバーとの交流、そして今の社会に対して思うことなどを綴ります。
Photo by Takuya Nagamine
■藤崎彩織
1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現
ただただ申し訳ない|釈徹宗
著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、釈徹宗さん(僧侶)です。
私の母は平成30年の12月に今生の息を引き取りました。満81歳でした。60歳を過ぎたあたりから、次第に自らの死への準備を始めていましたね。当時はまだ終活などという言葉もありませんでしたが、自身の身仕舞いについてはよく考えていたようです。母が往生した日、久しぶりに母の部屋へ入ると、実にきちんと整理されており、納棺装束や遺
司馬遼太郎『坂の上の雲』とインテリジェンス 明石元二郎と広瀬武夫
司馬遼太郎の名作を読み解く短期集中連載の第4回。日露戦争の“情報戦”で活躍した2人から見える“日本のインテリジェンス”とは。/片山杜秀(慶應義塾大学教授)×佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
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▶明石は「インテリジェンス=主」で「作戦=従」ですが、広瀬は「作戦=主」で「インテリジェンス=従」と対照的
▶インテリジェンスをめぐっては2つの考え方があって、これを「テクネー(技術)」
4月26日(月)|文春トータルエクスペリエンス カンファレンス〜「接点」を制する者が「ビジネス」を制す〜オンライン開催
最強の体験(エクスペリエンス)がもたらす「意味」そして「価値」とは
≪ゲストスピーカーのご紹介≫
◆基調講演 青山学院大学 マーケティング学科 教授 小野譲司氏
◆特別講演① カインズ 代表取締役社長 高家正行氏
◆特別講演② 大阪大学大学院 基礎工学研究科 教授 石黒浩氏
◆スペシャル対談 作家・ミュージシャン 藤崎彩織さん
◆企画趣旨顧客との「接点」を制する者がビジネスを制す。
数十年前は
マウスを握った手|萩原健太
著名人が父親との思い出を回顧します。今回の語り手は、萩原健太さん(音楽評論家)です。
父は判事だった。裁判官。「じゃ、お父さん、厳しかった?」とよく訊かれる。確かに。厳格というほどではないが、何事にも理詰めに、真面目に接する男ではあったけれど。ぼくたち家族に対しては、柔軟なユーモア感覚も持ち合わせた、話のわかるやさしい父親だった。好奇心も探究心も旺盛で、よく自室にこもっては様々な分野の興味深い事