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文藝春秋digital

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2020年12月の記事一覧

『文藝春秋digital』2022年6月ラインナップ

■会員限定イベント●6月8日(水) ・新庄剛志「薬物使用」の過去 抜き打ち検査で「陽性」も、詳細は伏せられ、その年に引退―― 鷲田康(ジャーナリスト)+本誌取材班 ●6月10日(金) ・プーチンが最も殺したい男の告白 M・ホドルコフスキー(オリガルヒ・石油会社「ユコス」元代表)「ウクライナ侵攻は彼の個人的な動機から始まった」 ・「性暴力」私は負けなかった 卜田素代香(仮名)「暴行後『証拠が残るからシャワーを』と男が強いてきました」 ・新連載 外事警察秘録②「日本赤軍との闘い

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小説「ミス・サンシャイン」# 4|吉田修一

【前号まで】 昭和の大女優・和楽京子こと石田鈴の元で荷物整理のアルバイトをする大学院生の岡田一心は、彼女の作品を共通の話題にして、カフェの女性店員と交流を深めていく。肉体派女優と呼ばれた和楽京子は巨匠・千家監督の目に留まり、後に世界を席巻する『竹取物語』に出演した。 ★前回の話を読む。 ★最初から読む。 凱旋帰国 一九五〇年代のことである。その年、日本映画界はもちろん、まだ敗戦の色濃い日本全土を歓喜の渦に巻き込むニュースが駆け巡る。  和楽(わらく)京子を主演に迎え、千

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コロナで苦しむ映画業界 同時配信にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が抗議文|Ms.メラニー

ワーナーメディアが、2021年のワーナー劇場公開予定作品17本すべてをHBO Maxにおいて追加料金なしで同時配信する――。この一報に対し、『メッセージ』などの監督で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴらが抗議の声をあげた。30年にわたってアカデミー賞をウォッチし続け、『なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」』の著書があるMs.メラニーが解説する。(文・Ms.メラニー/オスカーウォッチャー) 【選んだニュース】(12月10日、米バラエティ/筆者=ド

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NONA REEVES西寺郷太が語る「NiziU」成功の最大のファクター

日本のソニー・ミュージックと韓国の芸能プロダクション、JYPエンターテインメントが組んで誕生したガールズグループ『NiziU(ニジュー)』。2020年12月の本格デビューの前にプレデビュー曲をネットなどで公開したところ、YouTubeでの再生回数は約1.8億に達した。この爆発的な人気を、自身もアーティストであり、音楽プロデューサーでもある『NONA REEVES』の西寺郷太氏が分析する。 西寺氏(ミュージシャン・NONA REEVES) 「会いたいと思っても簡単に会いにゆ

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スターは楽し イーサン・ホーク |芝山幹郎

イーサン・ホーク ロイター=共同 中庸と凡庸のちがいイーサン・ホークは、スライダー投手を連想させる。それも、高速スライダーで打者を威圧する剛球派ではなく、精緻なコーナーワークを駆使するタイプ。あるいは、ストライクからボールに逃げていく横の変化で打者を仕留めるタイプ。 といっても、魔術的な感じはしない。引き技を凝らして打者を翻弄する印象も与えない。ただ、制球力は抜群だ。球ひとつ分の出し入れで長打をかわし、凡打を誘う。コース取りが巧みできわどい。 言い方が玉虫色になるの

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緩やかすぎるロックダウン|辻仁成

文・辻仁成(作家) この原稿を書いている11月現在、フランスは、春に続く2度目のロックダウンの最中である。一応、12月1日までとなっているが、1日の感染者数が数万人に達しているので、多分、延長されるのではないか、と市民は戦々恐々としている。一方、完全ロックダウンとはいえ、第一次に比べるとかなり緊張感のない緩いものになっている。カフェやレストラン、商店が営業停止状態にあるものの、一歩外出すれば、通りに緊迫感は無く、人々は外出許可証(消しゴムで消せば自由に書き換えられ、何度も外

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楽しきフェミニズムはいかが?|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 私はこれでも女だから、日本で言われている女性活躍推進には大賛成だが、安倍内閣では党約にもなっていたにもかかわらず、この素晴らしい考えは明らかな成果にはつながらないままで先細りになりそう。なぜか。 答えは簡単で、既得権者たち、つまり男たちが積極的にならないからだが、改革に反対するのは既得権者であること、古今東西変らない真実でもある。それにテキは、はっきりと反対したのでは守旧派と見られるのを怖れてか、ズルイ手まで使う。 一昔前、大新聞の社長

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「今は我慢。経済は戦後復興で取り返す」フランスのコロナ対策から日本が学べること

欧州でどこよりも早く2度目のロックダウンに踏み切ったフランス。その決断の裏にある“思想”とは何だったのか——。フランス在住40年超のジャーナリスト・広岡裕児氏が読み解きます。 <この記事のポイント> ▶︎フランスでは、内政の責任者は首相。従って、マクロン大統領がコロナ陽性になっても国民の大半は“無関心”だった ▶︎フランスが2度目のロックダウンに踏み切った理由は「クリスマス商戦を助けるため」 ▶︎マクロン大統領は、新型コロナとの戦いを「保健衛生戦争」であると位置付けている

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日本の顔|夏井いつき(俳人)

夏井いつき(なついいつき・俳人) 松山は道後温泉のほど近くに構えられた伊月庵。その扉は、万人に開かれている。庵主である俳人・夏井いつき(63)は、“俳句集団”「いつき組」の組長だ。 「結社ではないから、入るのに特別な資格は必要ありません。『俳句って楽しい!』という人は勝手に名乗って、俳句の種蒔きを手伝ってくれたら嬉しいです」 いつき組を“広場”と称する。 「俳句は気の合う人同士で自由に詠めばいい。組長の私が真ん中の噴水近くにいて、それをたくさんの小さなグループが囲

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数字の科学 曽呂利新左衛門が10日目にもらう米粒の数

サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。 今回の数字:曽呂利新左衛門が10日目にもらう米粒の数 「曽呂利新左衛門の米」という逸話がある。彼は、豊臣秀吉から褒美を与えられることになり、「米を1日目に1粒、2日目に2粒、3日目には4粒と毎日倍々にして、100日の間いただきたい」と申し出た。秀吉は「何だ、欲のない奴め」と安請け合いしたが、計算してみると莫大な米が必要であることがわかり、謝るはめになったという話だ。現代の単位でいうと、

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共助が支えた江戸|安藤優一郎

文・安藤優一郎(歴史家) 今から200年ほど前の享和2年(1802)3月、江戸の町でインフルエンザが大流行した。前年の暮に、オランダ船や中国船が唯一入港できた長崎から感染がはじまり、日本を縦断する格好で世界最大級の人口を抱える江戸にも感染が広がったのである。 それまでも江戸では麻疹などが流行して多数の犠牲者も出ていたが、当時の医療水準では有効な対策が取れず、幕府としても流行の自然収束を待つしか手立てがなかった。 そのうえ、疫病が流行すると経済がまわらなくなり、不況に陥っ

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藤井聡太君はすでに棋士として完璧に近い|谷川浩司九段

「君たち、悔しくないのか」 2018年、第11回朝日杯将棋オープン戦。当時まだ中学生だった藤井聡太五段の優勝を受け、谷川浩司九段(58)は他の参加棋士たちに奮起を促した。 史上最年少の14歳2ヶ月でプロ入りするやいなや、数々の新記録を打ち立ててきた藤井氏。2020年は最年少での二冠(棋聖、王位)を達成し、その快進撃は止まらない。 同じく中学生でデビューし、37年前、21歳2ヶ月にして最年少名人の座を手に入れた谷川氏もまた、若いうちからその絶対的な強さで一時代を築き上げて

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「優勝してしまった」早稲田|小宮山悟

文・小宮山悟(早稲田大学野球部監督) 「嘘だろ?」 そう思ったのも束の間、澄んだ音を残して打球は神宮球場のバックスクリーンに飛び込みました。 11月8日、慶應義塾大学との東京六大学野球秋季リーグ優勝決定戦。1点ビハインドの9回表2死から8番打者の蛭間拓哉が放った逆転2ランでした。 打ったのは慶應の左投手、生井惇己君が投じた初球のスライダー。蛭間は打席に入る前に「ストレートを狙う」と言っていましたから、まったくの想定外でした。 隠れたヒーローは蛭間の前に2死から出塁し

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【新資料発見】日独伊「三国同盟」80年目の真実——あまりに杜撰な条約が日本の運命を決定づけた

大島浩駐独大使、未公開の「独白録」。日本を破滅に導いた条約の“実態”はあまりに杜撰だった。/文・渡辺延志(歴史ジャーナリスト) <この記事のポイント> ▶︎ナチス政権下の駐独大使だった陸軍中将・大島浩の未公開発言録が発見された。昭和史の“空白”を埋める新資料だ ▶︎日独伊三国同盟の目的は「アメリカの参戦を阻止すること」だったが、同盟をめぐる過程はあまりに杜撰だった ▶︎条約案の骨子を書いた大島としては、外相・松岡洋右の行動がなければ……という思いだったのだろう  三国同盟

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