文藝春秋digital

レッテルのぐらつき|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 人間は思考を整理したい動物である。森羅万象が混沌としたままでは、脳が負担に耐えられないから、似通ったものを一まと…

老いて読む、『君たちはどう生きるか』|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) このコラムで、次に帰国したときは寺子屋をやってみたいと書いたのを読んだ人から、それならこんな感じですかと2冊…

葬儀とチャラ男|絲山秋子

文・絲山秋子 (作家) 人間は物語をつくり、そのなかで生きている。たとえば「もてたい」と思っただけで、その人の頭のなか…

秘密戦士の最期|吉村剛史

文・吉村剛史(ジャーナリスト) 「ボクなんかより大きな働きをした人はたくさんいる。同期の谷本君などがそうだった」 2008年7月、元陸軍少尉・小野…

ホスト万葉集|俵万智

文・俵万智(歌人) 2年ほど前から、歌舞伎町のホストのみなさんと歌会をしている。「ホストたるもの短歌の一つも詠めてほしい」という手塚マキさんの…

ざんねんなわたしたち|今泉忠明

文・今泉忠明(動物学者) このところ世間には「ざんねんな」人が次々と現れ、「ざんねんな」出来事が増えている。嘘をつく、欲が深いなど、ヒト特有の…

ファンレターへの回答|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) 時折、ファンレターをいただく。デビュー作の『若き数学者のアメリカ』の頃は、ほとんどが私の強烈な魅力に打ちのめされ…

壊れものにつきとりあつかい注意|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 民主政(デモクラシー)とは、民主主義者を自認する人々によって壊されるもの、という想いをかみしめている今日この…

嘘つき文化|藤原正彦「古風堂々」

文・藤原正彦(作家・数学者) ある中国人は「私は家でも学校でも、嘘をつくなと言われたことがない。嘘をついて怒られたこともない」と言った。「嘘つ…

私の「コロナ後」|塩野七生「日本人へ」

文・塩野七生(作家・在イタリア) 一応は落ちついた観のあるイタリアでも一応は押さえつけた観のある日本でも、「コロナ後」の社会について、かまびす…